一般的には会社設立などの登記申請は、司法書士などの専門家に任せることが多いと思われますが、登記簿に書かれている事がらについて学ぶことは、会社を設立する意味を深く理解することにつながるかもしれません。特に合名会社、合資会社と取引を行うような場合、登記簿のどのあたりをチェックすれば良いのかをあらかじめ把握しておくと良いでしょう。皆さんもすでにご存じであるかもしれませんが、合名会社の社員は、会社が負債を負い倒産した場合、個人の財産をもって限度なく負債の全額を直接的に返済しなくてはならないとされています。また合資会社におきましても合名会社と同様に無限責任社員とさらに出資価格を限度とする有限責任社員もいるとされています。実際に皆さんが合名会社、合資会社と取引をおこなう際には、会社の無限責任を負う関係社員の資産状況が要となるようです。