家族信託で安心な未来を

家族の財産管理などを、将来どのように行ったら良いのか悩む人は多いです。万が一親が認知症になり、判断ができなくなった時、親の財産を勝手に使うことはできません。成年後見制度、つまり親族以外の第三者が財産管理を行うことに抵抗がある人もいるでしょう。このような場合に役立つのが「家族信託」なのです。家族信託について知っておくと相続の選択肢を増やす事が可能になります。まず財産保有者である委任者が、管理をお願いしたい受託者に託します。そして受託者が利益を受ける権利のある受益者のために、財産の管理や処分を行う仕組みです。誰がどの役割をするかなど、あらかじめ家族できちんと話し合う必要があります。難しいことも多いので、専門家の力を借りて安心できる家族信託を行ってください。

相続は順番が大切

大切な家族がなくなった瞬間に訪れる相続手続きは、ほとんどの方が経験がなく事前に入念な準備をして対処する人はまずいないでしょう。葬儀を終えてようやく気持ちが落ち着いてきたのもつかの間、何から手を付けてよいのか分からないと思われます。近年では本やネット上でも情報は出ていますが、すべてがご自身の相続に当てはまるとは限りません。当てはまるものから順に行いましょう。財産の相続に関しては、相続人の確定や放棄と言った手続きは死亡届の提出から期限が区切られています。限られた時間の中で、必要書類や個人の財産の確認など揃わないと先へ進めないので注意が必要です。特に戸籍謄本は出生から逝去まですべてが必要になるので、転勤や引っ越しが多かった人は早めに取得しないと時間がとられてしまいます。